男性ホルモンと還元酵素が体内でどう反応するのか

男性型脱毛症が出現する理由は、思春期以降の男性ホルモンによる影響のほかに遺伝子レベルでの発症のしやすさが関連しています。

それから食事や睡眠などの生活スタイル、心理的なもの(ストレスなど)も影響すると考えられています。

しかし発生に至るまでの原理が細かく解明されているものは今のところ、誰もが持っている男性ホルモンと還元酵素が体内でどう反応するのかということだけです。

皮脂腺で分泌される酵素により男性ホルモンが強い作用をもたらすジヒドロテストステロンになり、その結果、毛母細胞からの発毛と頭髪の維持を弱め、薄毛を発症させているのです。

専門の病院には行かず一般医でAGAを診てもらう際は、基本的には皮膚科か内科ということになります。

医療費の面でいえば普通の病院のほうがどちらかというと割安です。

ただ、すべての内科や皮膚科がAGAの診療を受けられるかといえばノーですし、AGAのパンフレットを置いて治療を行っているところですら、専門のクリニックと比較すると治療のバリエーションは少ないといっていいでしょう。

男性型脱毛症(AGA)の治療薬で有名なものにプロペシアが挙げられます。

患者さん全てに同じように効果が現れる薬というわけではなく、どちらかといえば向き不向きもある薬ですが、体質的に合えば男性型脱毛症の症状の改善に効果を発揮しますし、毛が成長しても抜けないので見た目にも変化が出ます。

但し、いくつかの副作用が起こる可能性があり、性欲減退やEDのほか、肝機能障害が起きたという事例もありますし、定期的に通院して様子を見ながら使用する薬です。

喫煙者にとっては厳しい事実かもしれませんが、薄毛や抜け毛といったAGAの症状を悪化させる要因として喫煙が挙げられます。

吸わない人に比べ喫煙者はより多くAGAの症状を進行させるジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが増加することが分かっています。

おまけにタバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、体にも髪にも二重に悪影響をもたらすことになります。

治療効果をふいにしてしまいかねない習慣ですから、もしかしてこれはAGAではと思ったら喫煙はやめたほうが良いのです。

我が国の二十歳以上の男性の薄毛は9割がAGAだと言われていますが、もちろんそれ以外の脱毛症も複数存在します。

昔は10円ハゲなどと言われた円形脱毛症もそのひとつです。

だいだいが免疫疾患や強度のストレスから起こりやすいようです。

ほかにストレス性と思われる薄毛には、毛髪も地肌も正常なのに半ば無意識に自分で毛を抜いたり、地肌を掻いて抜け毛を発生させる抜毛症という症例の存在が知られていて、最近では治療対象として扱われています。

思春期以降なら誰でもかかりうるのが男性型脱毛症(略称AGA)ですが、AGAの症状が出る要因としては大きく男性ホルモンが関わっていると言われています。

男性なら誰もが持つテストステロンというホルモンが体内で合成される5-α還元酵素という物質によりやはり男性ホルモンのひとつであるジヒドロテストステロン(DHT)になって正常な髪の成長を妨げることが明らかになっています。

どれくらいその酵素が分泌されるかは遺伝子によって親から受け継がれることが解っていて、薄毛というのは遺伝的な影響を強く受けていると今でははっきり断言することができます。

保険治療に指定されていれば良いのですが、AGAは対象外なので、国保も職場の保険も効かず、全額を自費で払うことになります。

免疫疾患などが原因の薄毛の治療と違い、AGAの治療は審美歯科や美容整形と同等に扱われていて、外見の向上が目的であるため公的保険は適用されないのです。

少しでも節約したければ、後発医薬品を活用したり、一年に一度、確定申告を行って医療費控除に計上するなど、工夫すればかなり節約できます。

医学的な治療効果とは別に、頭皮のマッサージはAGAの治療にはとても良い影響を与えます。

適度な刺激のおかげで育毛環境のベースとなる頭皮の状況が良好になり、医学的な治療をサポートしてくれるのです。

スカルプマッサージを行うことで血液の循環が良くなり、脱毛や肌トラブルを招く角栓を生じにくくし、古い代謝物がきれいにとれるようになり、毛髪サイクルの健全化にも結びつきます。

育毛を意識しながら入浴することで、毎日の入浴は男性型脱毛症(AGA)の進行防止に良い効果をもたらします。

血液の循環を良くすることは育毛にとっては不可欠ですから、シャワーだけの入浴よりもバスタブでの入浴を増やすことでより良い効果が得られるようになります。

特に頭皮の血行を良くしたければ、入浴時に頸部や頭皮のマッサージを行うのも良いものです。

ドラッグストアなどで買える育毛剤の中にもAGAに効く成分は含まれています。

フィナステリドが配合されている薬は今のところ病院に行かなければ買えない薬ですが、血行促進効果のあるミノキシジルを含有する薬は大衆薬として市販されています。

有名なところではリアップシリーズが挙げられますが、薬事法で第一類医薬品の指定を受けているので、たとえ陳列棚に並んでいても薬剤師がいない時間帯には買うことができません。